東北大学大学院工学研究科および高等研究機構新領域創成部(FRiD)の西澤松彦教授のグループは、サンアロー㈱と協力して、酵素によるバイオ発電の機構を搭載したスキンパッチBIPP(Bio Iontophoresis Patch ※商標出願中)を完成させました。

皮膚に微小電流を流すイオントフォレシスは、皮膚下への水分や薬剤の輸送促進に利用され、さらに、しわ取り・制汗・疼痛や眼精疲労の緩和などの効果も認められています。これまでは外部電源が必要なために病院やクリニックでの利用に限られていましたが、小型電池の搭載によって携帯型となり、さらに酵素で発電するオール有機物の使い捨てパッチが実現すると、湿布などのような日用品として、多様な用途で普及が進むと期待されています。

当研究グループは、経皮投薬パッチのバイオ電池による駆動を世界で初めて実証し(5年前)、この度、簡便な操作で安全・安定に経皮通電が行える、オール有機の完全使い捨てパッチを完成させました。パッチ構成部材(酵素電極・内部抵抗・吸水性燃料タンクなど)の薄膜化と柔軟化を徹底し、貼付箇所の形状や動きにかかわらずに安定な密着を保持できる、柔軟型パッチが実現しました。また、高電圧化やポーラスマイクロニードルアレイ(PMNA)の搭載など、カスタマイズメニューが充実し、製品ごとの多種多様なスペック(サイズ・形状・出力・寿命)に対応できる技術基盤が整いましたので、標準モデルの試供をスタートし、ユーザー企業と協力して多様な製品化を進めます。

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