UV成形
・薄い成形品に適した、紫外線硬化性樹脂を使用する成形技術。
・環境負荷の少ない製品づくりに活用可能。
・意匠性を持たせる事の出来る独自技術 3D テクスチャー。
UV成形_構成図
サンアローでは、紫外線硬化性樹脂(以下、UV樹脂)を使用した成形技術を保有しています。UV樹脂は熱可塑性樹脂の射出成形と比較して、成形に必要なエネルギーが少なく済むのが特徴です。また、射出成形では出来ないような薄型の製品に適しています。
UV樹脂が金型の細かいデザインを追従するため、ヘアライン模様やスピン模様といった繊細な表現も得意としています。同じ型の中に複数のデザインを持たせる事も出来るため、様々な製品に応用する事が出来ます。
本技術は携帯のキーシートやリモコンなどといった製品へ採用された実績があり、サンアローの得意とする技術の1つです。
デザイン例
独自技術 3D テクスチャ―
UV成形技術を用いた独自技術として、3D テクスチャーを展開しています。
3Dテクスチャーとは、極薄シートの中にあるロゴや文字に視覚的な立体感を表現することが出来る技術です。本技術を使用した製品を3D Deco sheetと呼んでいます。3D Deco sheetはカラーバリエーションも柔軟な対応が出来ますので、意匠性の向上はもちろんですが、ロゴや文字などの加飾はシート裏面に施されるという特徴があるため、剥がれの心配もありません。
基本構成
加飾部分の断面図上記図のUV樹脂層の厚みを広げることで、より視覚的な立体感を感じることが可能。
主な環境スペック
項目 | 評価試験 | 判定基準 | 判定 |
高温試験 | 85℃×96時間放置 | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
低温試験 | -40℃×96時間放置 | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
高温高湿試験 | 78℃ 85%RH×96時間 | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
熱衝撃試験 | 85℃~-40℃各30分×500サイクル | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
耐薬品性 | 薬品塗布後に拭き取り、7時間放置(ガソリン/酸/アルカリ/整髪料/ハンドクリーム) | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
耐光性 | JIS B7751に準拠した光(500W/m2±100W/m2波長範囲300nmから700nm)を200時間適用し、外観確認 | 外観変化なきこと(しわ、ひび、膨れ、ハガレ) | 〇 |
カラーバリエーション例
よくあるご質問
Q. 3D Decosheet は歪みのある面に貼り付けることは可能ですか。
A. 3D Decosheetは、多少の歪みは吸収できる構成になっています。詳細はお問い合わせ下さい。
Q. 加飾面のアンテナパフォーマンスに影響ありますか。
A. 加飾面はインジウム不連続蒸着という方法で加飾しているため、アンテナパフォーマンスに影響はありません。
Q. 本製品の生産工場はどこですか。
A. 開発段階、試作は、サンアロー 新潟工場。量産はタイ工場で対応致します。